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鉄道楽日記386

鉄道楽日記386

更新予定日は毎週土曜日。
おいでませ。

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オリジナル小説NAGOYA2200(プレリリース版)バックナンバー

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中二病では無い!
中二魂だ!

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「私、トヨタのタクシーJPNって車が気になりますっ!」

岐阜市内のタクシー会社でも数台導入されたって?
実物を見てみたいんですねどねぇ。

背の高いステーションワゴンなんでしょ?
見た目が珍妙であることは否めません。

でも、取り回しが良ければウェルキャブとしての
需要も多いような気がするし、
個人の用途にも……。

ただ、ハイブリッド車なので値が張ります。

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弟のピザ屋「ひげどんぐり」が
地元の情報番組に取材されとった。

弟がテレビに映っとる。
どないしよう。
弟が有名人になってまった。

今度、色紙にサインしてもらわ……。

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壇ノ浦に消えた平知盛に思いを馳せながら……。
まさか、約680年後に下関戦争で砲弾を
バカバカ撃ち込まれるとは
思いもしなかったことだろう。
成仏出来ずに彷徨う亡霊達が見ていたのなら、
思わず地獄の釜のフタを叩いたかもしれない。

関ヶ原の合戦を睨んで東軍の最終防衛線として
築かれた名古屋城も、約350年後の太平洋戦争での
空襲によって焼けてしまった。
「制空権など知るかっ!」
腰を抜かしつつ言う徳川家康の姿が
阿部サダヲさんで脳内再生されてしまう。

だから僕も来るべきAI……いや、
スカイネットとの戦いに備えるのです。

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カップ麺の豚骨ラーメンが
待ち時間1分なのに驚愕した。

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今週は色々あったせいで、
むしろ書くことがあんま無い。

いや、書けることが少ないと言うべき。

こんなところで組織に睨まれても……うわぁっ!

とか冗談を言う元気はある。

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また来週。
ごきげんよう。

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鉄道楽日記 | 2017-11-12(Sun) 13:36:12 | トラックバック(-) | コメント(-)

鉄道楽日記385

鉄道楽日記385

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中二病では無い!
中二魂だ!

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はぁ……。

野球の季節が終わってしまったよ。

おめでとう。
某携帯電話屋が親会社な球団……。

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そのソフトバンクの
松坂投手が自由契約とはな。

松坂世代としては何とも言えない哀愁を感じるぜ。

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自民党って実は自由民主党って言うんだよ。

だったら、立憲民主党も立民党にしたら
いいんじゃないかと思うんだよ。

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今年の乱歩賞は該当者なしだってね。

果たして来年は今までの概念をぶち壊す、
あっと言うようなミステリーが登場するのか?

まぁ、既にミステリーという概念に
縛られてはいるがね……。

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金曜日は文化の日で、
明治時代の天皇誕生日でもありました。

この日は多治見の修道院で行われた
ワインフェスタに行きました。

入場料前売り3000円でワイン一本付き。
更に入場時に貰えるグラス(プラ製)で
量り売りもやってくれます。

天気が良く、ブドウ園にブルーシート敷いて
移動販売の料理に舌鼓という酒飲みには
夢のようなイベントで御座いました。

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何を思ったかアニメ「UN-GO」を見始めました。
タイトルの「G」を「K」に変えたら大変なことになる。

久し振りに見ましたが
良い感じに内容を忘れていたせいで、
とても楽しめました。

作品の世界観や
真実が陰謀に掻き消される仕組み等が
とても素敵でもっと浸っていたいものです。

ミステリーを装いつつも近未来という設定から
オカルトやハイテクがもりもりトリックに組み込まれる。
お陰で複雑化するやり取りに脳細胞が熱暴走気味。

改めて見ても多々参考になる部分があって
実に楽しく観ることが出来ました。

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また来週。
ごきげんよう。

鉄道楽日記 | 2017-11-05(Sun) 22:03:39 | トラックバック(-) | コメント(-)

鉄道楽日記384

鉄道楽日記384

更新予定日は毎週土曜日。
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中二病では無い!
中二魂だ!

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今週の一番大きな話題はドラフト会議でしょう。

早実の清宮選手の交渉権は日ハムが獲得しました。

その報を聞いた日ハムファンの「二刀流や……」
の一言が一番驚きました。
有力選手を取ったらネコも杓子も二刀流……。
それもいいと思います。
(いいのか?)

最近の日ハムはまるで野球漫画の主人公か
パワプロの登場人物のような良い選手を
よく育ててるなぁ……。

また、春になったらオープン戦に行きたいです。

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喰霊の再放送を観てて、
神楽の鞘から飛び出す刀のギミック……。

どうしてもBB戦士を思い出すなぁ。

えぇ、そういうの大好きです。

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今週末はめっさ忙しかった。

先週やる筈だった稲刈りの手伝いが
台風のせいで今週末になだれ込むし……。
しかも、今週末も雨で思うように動けない。

更に土曜日は納谷橋で弟のピザ屋の手伝い。
こっちも台風の影響で客足が伸びずでした。
10月は何だか呪われてんなぁ……。

11月はいいことあるといいなぁ……。

そう、納谷橋のイベントが「ほっこり公園マルシェ」は
11/25にも錦橋横の納谷橋みのりの広場で行われます。
時間は16:00~21:00ですのでお近くにご用の際は
是非お寄り下さい。

俺もピザ屋の手伝いに駆り出されるかねぇ……。

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いやはや、先週は力尽きてしまって
ほとんど書けなかった。

来週こそは……。

まぁ、でも稲刈り関連が片付かないとね。

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また来週。
ごきげんよう。

鉄道楽日記 | 2017-10-29(Sun) 22:39:21 | トラックバック(-) | コメント(-)

鉄道楽日記383

鉄道楽日記383

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中二病では無い!
中二魂だ!

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鉄道楽日記もついに記念すべき383回です。
JR東海の383系と言えば「ワイドビューしなの」です。
鉄道楽日記の名を語る以上、
たまにはちゃんと鉄道を絡めてみました。

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前回の公開が8月6日だったことを考えると、
随分と時間が経ったようにも思います。
仕事のにも慣れてきたものだから、
もう少しペースも上げていけるのかと……?

前置きが長くなっても何ですから、
あとの細かいことは巻末にて。

ちなみに今回は11,566文字でした。

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NAGOYA2200第27話(プレリリース版)

 ここは氷澄家の本家屋敷。
 ここにやって来た男の姿形が氷澄継興だったとしても中身が氷澄絹翁あるならば、これは前当主の帰還と言ってもいいだろう。
 だが、周囲はまだそのことを知らない。
 でも、まさかここに現れた継興に絹翁が憑依しているなど、誰も夢にも思わないだろう。
 なぜこのような状態になったのか、理由は実に単純な話である。
 絹翁の寿命が残り少ないからだ。
 霧丘家から権力の座を奪わんという大望を目前にしていて、この事実を知ってしまった絹翁は孫の継興に代わりに悲願を果たさせようと考えた。
 だが、実際には氷澄家における継興の後継者候補としての序列は低く、術者としての才能才覚も高いとは言えない。
 そこで、霊体と化した絹翁が継興に取り憑き操っている。
 ここには継興の意識は無い。
 だから、氷澄家に到着して以降、絹翁は継興を演じ続けることに中々苦しんでいる。
 当主だった頃に媚びへつらっていた連中が、今は継興の姿をしているというだけで、随分と横柄な態度を取る。
 まるで路傍の石の如くだ。
 少々腹立たしくもあるが、実に滑稽でもあり、ついつい小馬鹿にした笑いが漏れやしないかと心配になった。
 そんな調子であるからして、絹翁は滑稽な見世物でもみていると思って、このまま黙っていることにした。

 氷澄家の屋敷には公に人を集める時に使う大座敷とは違い、氷澄の中でも限られた有力者だけを集めて密談に使う奥座敷があった。
 まるで鰻の寝床のような部屋で、四畳間を縦に五つほど並べた細長い造りとなっていた。
 奥より権力の強い者から順に座ることとなっており、敢えて序列というものを強く意識させるようになっている。
 今は不在ではあるが、最も奥に座るべきは当主、続いては当主の後継者候補達、そして氷澄八家と呼ばれる有力な分家、鵺森、牛尾、桃内、蘇崎、狒塚、蓮浦、赤沼、黒鳴それぞれの当主達の順に座っている。
 実力至上主義の氷澄の中であるからして、氷澄八家の当主達は力を得る為ならば禁忌すらいとわぬ者ばかり。
 その為、異形と混じり過ぎた影響が容姿にまで出ている者も多く、さながら魑魅魍魎の集いにでも迷い込んだかのようだ。
 絹翁もまたその魑魅魍魎のひとりの筈なのに、まるで他人事みたいにこの光景を眺めている。
「さて、そろそろ皆も集まったようだし始めても良かろう……」
 眉間に深く皺を刻んだ眼光の鋭い紳士が言う。
「それもそうですね……。当主の絹翁様とその長男の忠興様が一晩のうちに身罷られるとは……。しかも、殺害されたとなれば前代未聞の事態……。早々に状況を立て直さねば、霧丘につけ入る口実を与えてしまいます」
 両眼を大きな眼帯で覆った妙齢の婦人が言う
「ほほう、自分達の推す忠興様が亡くなられたというのに……。それでも尚氷澄を案じるとは牛尾殿も大した忠誠心よ……」
 異様に大きな金色の眼を持つ老婆が言う。
「我等、氷澄八家の当主も本家である氷澄があればこそ……。まずは今を乗り越えねば次期当主をお迎えする話も出来無いのではありませんか……?」
 両眼を大きな眼帯で覆った妙齢の婦人が言う。
「ヒョッヒョッヒョッ……。実に気が早いのう……。桃内殿は自分達の推す龍久様が当主になられた気でおるようじゃ……」
 後頭部が異様に伸びたハゲ頭の老人が言う。
「ふん……。だったら次期当主の件は後でじっくり話し合うことにしようか……。それで結果が変わるとは思えんがのう……」
 異様に大きな金色の眼を持つ老婆が言う。
「まずは当面の当主代行を立てねばならないでしょう……。ここは先代の当主である絹翁様のお頼みするのが妥当と思われますが……」
 頬と額に刀傷を付けた白髪の青年が言う。
「蘇崎殿。こう言うては何だが、絹翁様は霧丘に睨まれたせいで当主の座を追われた方……。このタイミングで絹翁様を据えては、霧丘に痛くない腹まで探られるようなことにはなるまいか?」
 自身の拳より大きな鷲鼻を持つ太った中年の男が言う。
「黒鳴殿は霧丘に遠慮なさっているようだが……。それとも、本当に外に出ては困るような事情でもお持ちか?」
 橙色の髪を肩口で切り揃えた可愛らしい童女が言う。
「ならば我々の推す麻結様に立って貰わねばならんですなぁ……」
 顔面の半分を鱗に覆われた少女が言う。
「それで、どさくさに紛れていつの間にか代行の二文字が消えておるのだろう……? 蓮浦の腹の内など見え透いておるわい……」
 異様に大きな金色の眼を持つ老婆が言う。
「ならば、やはり絹翁様に立って貰うのが良いのではないか……? 期限を決めた上ならば、霧丘も矢鱈と目くじらを立てるような真似はするまい……」
 眉間に深く皺を刻んだ眼光の鋭い紳士が言う。
「鵺森殿は推すべき人物が居らんで気楽で良いですねぇ……。ですが、折衷案としては最良と言えるでしょう……」
 橙色の髪を肩口で切り揃えた可愛らしい童女が言う。
「左様左様……。次期当主候補の中から代行を立てていては実質的に次期当主を選んでおるのと変わらん……」
 後頭部が異様に伸びたハゲ頭の老人が言う。
「赤沼殿、お主のところも立てる人物が居らんから気楽よのう……」
 異様に大きな金色の眼を持つ老婆が言う。
「何が何が……。ワシも鵺森殿も黒鳴殿も他の家同士がギスギスせんように気の使い通しじゃて……」
 後頭部が異様に伸びたハゲ頭の老人が言う。
「この件は早急に使いを走らせて、絹翁様にお願いすることとしましょう……。次に重要なのは誰が絹翁様と忠興様に手を下したか……。それをハッキリとさせておく必要があるでしょう……」
 頬と額に刀傷を付けた白髪の青年が言う。
「蘇崎殿はまるでこの中に犯人が居るとでも言いたげですね……」
 橙色の髪を肩口で切り揃えた可愛らしい童女が言う。
「そう聞こえますか……? 狒塚殿の考え過ぎでは……?」
 頬と額に刀傷を付けた白髪の青年が言う。
「ふふん、そう言う蘇崎殿も、自分達の推す紡実様の為ならばやりかねんことじゃのう……」
 異様に大きな金色の眼を持つ老婆が言う。
「クククッ……。現在次期当主として最も有力視されるのは龍久様となったではないか。その理屈を振りかざせば、最も疑われるのは桃内殿自身であるとは思わないのか……?」
 顔面の半分を鱗に覆われた少女が言う。
「いやいや、この先殺される者が居ないとも言い切れない……。目的が氷澄家の後継者争いを白紙に戻すことであるとするならば……」
 眉間に深く皺を刻んだ眼光の鋭い紳士が言う。
「それもそうですね。そう言えば蓮浦殿……。麻結殿の姿をお見掛けしませんが、どちらに? まさか、この場に居る者を皆殺しにして氷澄家を手に入れようと考えてはいませんか……?」
 橙色の髪を肩口で切り揃えた可愛らしい童女が言う。
「狒塚殿っ! それはあまりに無礼というものであろうっ!」
 顔面の半分を鱗に覆われた少女が言う。
「これは失敬……。ただの冗談です……」
 橙色の髪を肩口で切り揃えた可愛らしい童女が言う。
「いや、その話、冗談とも言い切れないのかもしれませんよ……」
 その言葉に一同がシンと静まり返る。
 言葉を発したのが後継者候補でありながら末席に座る氷澄継興だったからだ。
 氷澄八家の話し合いの場において、発言が出来るのは分家の当主のみという暗黙のルールがある。
 氷澄当主であっても立てられたお伺いに返答をするくらいで、後は成り行きを見守るに留まる。
 ましてや後継者候補など物音を立てることすら憚られるというのに、継興は平然と言葉を発しているではないか。
 絹翁を当主代行に据えるということは、継興に次期当主としての芽が出て来たということに皆が気付かされる。
 だが、今は黙殺したとて障りの無いほどの小さな芽。
「継興様も蓮浦が良からぬことを考えているとお思いか……?」
 蓮浦に臆する様子は無い。
 いや、腹が立っていてそこまで神経が回らないと言うべきか。
 目をカッと見開いて継興を睨み付ける。
「まさかまさか……。私は蓮浦殿……特に当代の蒼瀬殿の氷澄に対する忠誠心は、初代蓮浦清聖に勝るとも劣らないものであると確信しています。七里塚事件で誰が血で手を汚したかを知っていればこそ、疑う余地も無いではありませんか……」
「おぉ、流石は継興様……。解っておられる……」
 蓮浦は一気に破顔して目を細める。
 まるで喉を撫でられた猫のようだ。
 この場に居る者は誰もが単純な小娘めと思ったことだろう。
 言葉には出ないものの、嘲笑や苦笑が表情に出ている。
「それはどうでも良いのですが……」
 鵺森は眉間の皺をより一層深くして言う。
「継興様は蓮浦殿を除いたこの中に、氷澄の当主の座を汚そうと考える不届き者が居ると仰られるのですな……?」
「左様左様……。今が非常時なのは充分承知しております。ですが、そこをハッキリして頂かねば我等氷澄八家が一致団結することも難しくなるでしょう……」
 鵺森の言葉に狒塚が同調する。
 氷澄家当主が不在だろうがやることはいつでも寝首の掻き合いだろうに、よくもまぁヌケヌケとほざくものだと感心してしまう。
 本当のところ、誰も真犯人の究明なんて求めちゃいない。
 望むのは誰かがハズレくじを引かされて姿を消すこと。
「さぁ、継興様……。その不届き者の名前を教えて下され……」
 鵺森は継興をジッと睨み付けたまま言う。
 継興の発する言葉いかんによってはこの場の誰が姿を消すかが決まってしまう。
「それは……」
 継興は途中まで言葉を紡ぎ出して止まってしまった。
 皆が固唾を飲んで次の言葉を待っている。
 この時の継興は項垂れて、まるで鵺森の鋭い視線を避けているようにも見えた。
「それはワシじゃよ……」
 ようやく顔を上げたかと思えば放たれた一言。
 この場の者全員を嘲笑うような不敵な笑み。
 不快さ以上に不気味さが漂う。
 継興が顔を上げなかったのは、笑っていたからなのだ。
「ハッハッハ……。継興様も面白い冗談を仰いますなぁ……」
 不穏な空気を切り裂くようにして黒鳴が笑う。
「冗談……? 絹彦も忠興もワシが殺したというのに、このまま冗談で済ますと思うのか? 鈍いのう……。お前は本当に鈍い。だから黒鳴は次期当主候補を立てられんのじゃ……」
 継興は黒鳴の前へズイッと詰め寄った。
 そして、黒鳴の大きな鼻を人差し指で押さえながら言い放つ。
「この間抜けめ……」
「ももももしや、あなた様は……」
 この傍若無人で恐れを知らぬ態度。
 人を見下し馬鹿にするような笑顔。
 どんな手を用いたかは知らないが、目の前の人物は姿形が氷澄継興であれど、中身はあの男に違いない。
「ワシじゃよ……。絹翁じゃ……」
 そう言い終えるか否かのタイミングで黒鳴の肥えた身体がゴロンと後方に転がった。
 その時には既に黒鳴は絶命していた。

 氷澄本家の屋敷で大変なことが起きようとしていることなど露知らず。
 その頃、白川瑠奈と蛇塚清羽は大名古屋クレイドルの外周を走る地下鉄に乗っていた。
 この路線は螺旋を描くように走り、やがて地上へと至る。
 クレイドルから地上へ垂直に上る高速エレベータもあるのだが、時間は掛かっても地下鉄の方が値段は安い。
 それに、白川瑠奈は考え事をする時間が欲しかった。
 昼前の地下鉄車内は幸いなことに閑散としていて、考え事をするには実にうってつけの空間となっていた。
 昨晩、瑠奈の元に氷澄絹翁が現れた。
 その時の絹翁は確かに様子がおかしかった。
 孫の継興を伴わずやって来たのもあるが、何より正面から入れば良いものを瑠奈の寝室の窓から現れたのだ。
 建物の高さが約二百メートル。
 瑠奈はその最上階に居た訳だから、絹翁はそこまでよじ登って来たとでも言うのだろうか。
 それとも、クレイドルの上の階層からこの建物目掛けて飛び降りて来たとでも言うのだろうか。
 どちらにしたって無理がある。
 何となく視線を感じてベッドの上で半身を起こしたところ、有り得ない場所に立っている絹翁の姿を見た。
 瑠奈は得体の知れない恐怖を感じていた。
 彼女は古今東西のあらゆる術を扱えるという稀有な存在であるからして、この時の絹翁がやったことを再現して見せよといえば難無くやってのけるだろう。
 だが、そんな理屈の上での話では無い。
 言うなれば、これは感覚の問題である。
 表層的部分だけで言えば、これは些細な違いの範疇か、ただの勘違いで終わってしまうのかもしれない。
 ただ、瑠奈の本能は目の前に居る絹翁が、普段の絹翁とは全くの別人であると告げている。
 だが、根拠を全く持たぬ為、古今東西あらゆる術を内包した光翼天輪でもって正体を見定めるのも憚られる。
「絹翁様……。こんな夜更けに何か御用でしょうか……?」
 窓の外に立ち、ニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべた絹翁に話し掛ける。
 今の段階ではあれが絹翁では無いと断言は出来無い。
「警戒しておるのかな……? 豪胆な瑠奈にしては珍しいのう……」
「流石に寝室を訪ねられて平気な程の胆力は未だ持ち合わせないもので……」
 瑠奈は苦笑して見せた。
 平然を装ったつもりだったが見透かされている。
「ヒヒッ……。そうじゃったのう……。継興より肝が据わっておるから、女であることをすっかり忘れておったわい。スマンスマン……」
 そう言うものの、態度からして全く悪いとは思っていないだろう。
 それどころか断りも無く部屋に土足で入って来る。
「窓から訪ねて来られるとは、余程の事情がおありのようですね……」
 乙女の寝所に押し入ったのだから、つまらない理由ならいくら世話になっている絹翁相手といえど怒っても構わない場面であると瑠奈は考える。
「ふむ、実はな……。普段からワシは霧丘から見張られておってな……。いつもならそんなものは放っておけば良いのじゃが、今は大事の前じゃから動きを気取られとうなくてな……」
「大事の前……?」
 その言葉に瑠奈の顔色が変わる。
 絹翁の言う大事なんて、霧丘家から実権を奪う蜂起以外に無いだろう。
「それはいったい何時のことなんですかっ!?」
 ベッドに座っていた瑠奈は、まるで跳び上がるようにして勢いよく立ち上がった。
 緩やかに準備が整いつつあることは知っている。
 だが、実行に移す目途はまだ立っていないと把握している。
 今はまだ時期尚早。
 この状況では氷澄家の中からも霧丘に寝返る者も多く出るだろう。
「明日……」
「明日っ!?」
 瑠奈の声はもはや絶叫に近かった。
「これっ! 声が高いっ……!」
 これには流石の絹翁も焦りの色を隠せない。
「明日ってどういうことですか……? いったい、いつの間にそんな話になっているんですか……?」
 もう、驚愕を通り越して狼狽するしかない。
 瑠奈はサプライズを大いに楽しむ性質ではあるが、流石にこれは笑えない。
 絹翁の言う事は単なる無茶である。
「急な話と思うでないぞ。ワシはワシで手筈を整えてきたことであるし、相応の算段も立っておる……」
 絹翁の口調はまるで聞き分けの無い子供を諭すかのようだ。
「どうして何も言ってくれなかったんですか……?」
 瑠奈は口を尖らす。
 不服でならない。
 もし、絹翁の言うように万事が上手くいったしても、瑠奈だけは納得しないだろう。
「スマンスマン……。それは許せ。何せワシは常に霧丘に監視されておる身じゃから、どこで情報が漏れるか判らんのでな……。敵を欺くにはまず味方からじゃて……」
「……」
 そう言われてしまっては瑠奈としては反論のしようもない。
「このことは継興様も御存知なのですか?」
「継興は何も知らんよ……。全貌を把握しておるのはこの絹翁だけじゃ……。つまり、継興は何も知らぬままに舞台の上で踊らされることになるのじゃよ……」
 氷澄は身内同士の抗争も絶えない一族であるからして、誰も信用しない絹翁らしい物言いである。
 その嬉々とした表情に恐怖すら感じる。
 四六時中一緒に居る継興にまで計画を悟らせないのは見事であるものの、絹翁の思惑ひとつで事が動き出してしまったことに不安を感じずには居られなかった。
「瑠奈、ここじゃないかしら……?」
 不意に清羽の声。
「えっ? あぁ、そうだったわね……」
 声を掛けられたことによって、昨日の夜の情景から今現在乗っている地下鉄の車内へと視界が切り替わった。
 確かに、車内に掲げてある行先案内のディスプレイには既に目的の駅名が表示されている。
 車窓に目を移せば、車両が丁度ホームへ滑り込むところだった。
 正直、もうちょっと早く教えてくれればいいのにと思うのだが、蛇塚清羽は名古屋生まれのくせして名古屋の地理に驚くほど疎い。
 いや、疎いと言うより関心が無いと言うべきか。
 これも清羽が箱入り娘として大事に育てられ、屋敷と学校と寄宿舎しか知らない育ち方をしてしまったから仕方無い。
 ただ、九州からやって来て幾ばくも経たない瑠奈が、何で名古屋の公共交通機関を利用するのに名古屋生まれの清羽の手を引くかの如く導かねばならないのかと考えると、どうにも納得がいかないのである。
 こういった面倒なことは全部物部実臣がやってくれていたのだが、今日に限って絹翁の指示で別の場所に向かってしまったので頼ることは出来無い。
「具体的に何をすればいいのか決まったのかしら……?」
「そんなの決まって無いわよ……」
 駅の構内を歩く。
 彼女達に言い渡されたのは、指定された場所で今日の午後三時に警察が駆け付けるくらい派手な騒ぎを起こせというものである。
 具体的なのは場所と時間だけで、何をすれば良いのかも何の意味があるのかも解らない。
「まだ十二時前じゃない……。随分と時間があるようだけど……」
 清羽が駅前のモニュメントにはめ込まれた時計を見ながら言う。
 その気は無いんだろうが、文句を言われているようでイラッとする。
「外で昼食を摂ろうと思っただけよ。それとも、あなたが昼食の準備をしてくれるつもりだったのかしら……?」
 瑠奈が振り返り清羽の顔を見ると、清羽はすぐさま視線から逃げるように顔を背けてしまった。
 人のことを言えた義理では無いが、清羽と出会って以来、彼女が台所に立っている姿など一度足りとて見たことが無い。
「昼に何を食べるのかも、絹翁様の指示をどのように実行するかも決まってない私達ですもの……。考える時間はいくらあっても足らないくらいじゃないかしら……?」
 そう言って瑠奈は大きく溜息を吐いた。
 実に面倒な話である。
 自らの欲や願望の為ならば、己の能力を惜しみなく使う気にもなるのだが、誰かの描いたシナリオを演じなければならないのかと思うと、指先ひとつ動かすにも億劫になる。
 ただ、最近利用の仕方を覚えたファミレスに行く為の口実だと思えば、決して悪いばかりの話では無いと思った。

 物部実臣は絹翁の命令でもって、大名古屋クレイドルの中にある唐人街と呼ばれる場所に来ている。
 どんな場所なのか一言で言ってしまえば薄汚いドヤ街である。
「うーん、いい臭いだぜぇ……。こりゃ、たまらん……」
 実臣に憑いた犬神ヨキが鼻をひくつかせる。
 ここらは飲食店が多く、何処かの店が動物の骨を炊いた臭いを吐き出しているせいで、ここにいるだけで嗅覚が麻痺してしまいそうだ。
「こんな脂っこい臭いに興奮するなんて、アンタも若いわねぇ……」
 同じく実臣に憑いている犬神タクもまた、そんなことを言いつつ鼻をひくつかせている。
「昼は食べたし、もう時間だって迫っているんだ……。そんな暇は無いよ」
 犬神達の旺盛な食欲に付き合っているような暇は無い。
 氷澄家に仕える者としては、絹翁の命令は必ず遂行しなければならない。
 それが実臣の生き方であり存在意義である。
 それ以外にやり様も知らないし興味も無ければ疑問も湧かない。
 淡々とこなすだけである。
「さて、どうしたものだろうか……?」
 絹翁からの指示は警察が駆け付けるような大きな騒ぎを起こせという漠然としたものだった。
 実臣は己が裁量でもって行動を決めることが苦手であるからして、取り敢えず途方に暮れてみたりする。
「食逃げだよ。食逃げしかねぇよ……」
 犬神タクも大いに賛同した。
「……」
 犬神の頭の中なんて半分以上が食欲で占められているのに、その意見なんてまともに聞いてられない。
 だが、実臣の頭を捻ったところで簡単に出て来るようなものでも無い。
 行動を開始するよう指示された午後三時は間近に迫っている。
 仕方が無いので、そこら辺の見ず知らずの通行人でも襲撃することにした。
 襲撃される側からしたらえらく理不尽な話ではあるが、彼にとっては絹翁の言い付けに忠実であることが唯一の良識なのだから仕方が無い。
 さて、どれを標的にしたものかとキョロキョロと周囲を見回していると、実臣の方に近付いて来る者があることに気付く。
 逆立てた赤い髪が目立つ体格の良い男だった。
 女を二人連れて、颯爽と歩いて来る。
「お前、犬神使いだな? ちょっと聞きたいことがある……」
 男は実臣の前に立つや否や言った。
「……」
 実臣は襲撃する相手を選ぶ手間が省けたと思った。

 岸上十吾は半信半疑だった。
 学校近くの唐人街で午後三時に犬神使いが現れる。
 そんな情報が蒼野家の内弟子川名志保から持ち込まれた。
 それは即ち藤奈五家のひとり蒼野雅虎からの情報と言える。
 雅虎が名家である蒼野家の情報網を駆使して得た情報であるなら、どんな突拍子も無い内容であっても俄然信憑性が増してしまう。
 正直、十吾はかなり躊躇していた。
 情報が疑わしいからではない。
 むしろ逆だ。
 信憑性が高ければ高いほど、犬神使いとの戦いから逃れられなくなるからだ。
 でも、情報というものは便利なもので、得た情報を活かすも殺すも受けて次第。
 当然、十吾にだって情報を握り潰すという選択肢はあった筈なんだ。
 ところが、川名が情報を渡した場所と状況が悪過ぎた。
 いや、彼女は十吾の性格を先読みしてそうしたのかもしれない。
 敢えて、十吾が藤奈義信、須山四郎と共にいつもの非常階段下で昼食を摂っている時に訪ねて来たのだ。
 義信が探しているのは蛇塚黒羽の命を狙った忌神使いではあるが、犬神使いと接触して全く意味が無い訳では無い。
 十吾に犬神探しを持ちかけた来島という男に対して、犬神をダシに忌神探しをさせればいい。
「十吾、ちょっと行ってきてくれ……」
 まるで、お使いでも頼むみたいな口調。
 内容としては十吾に死地に赴けと言っていると同じだ。
 出来れば御遠慮申し上げたい。
 だけど、その時に断り切れなかったせいで、今こうしてここに居る羽目となった。
 午後三時を回るちょっと前であったが、言われた通りに唐人街の稲荷社の裏へとやってきた。
 やっぱりデマでしたなんて展開を期待したが、それはアッサリと裏切られることになる。
 行き交う人々の中にひとりだけたたずむ少年が居る。
 見掛けは普通の少年だ。
 年の頃は十代半ばで、量販店の店先で売ってそうな安っぽくダサいパーカーを羽織っている。
 どうやら着る物に頓着しない性格と見受けられる。
 ただ、身に纏う霊気が重苦しく禍々しい。
 彼が犬神使いであることが感覚的に判るくらいである。
「クックック……。犬神の生き残りとは、久し振りにブチ殺し甲斐のある獲物じゃわい……」
 十吾の右横でゾンビ姫が残虐な笑みを浮かべる。
「気を付けて下さい……。あんな禍々しい妖気は初めてです。十吾さんを守りながら戦うのは難しいかも……」
 反対の左側には愛梨が居る。
 緊張しているのか眉間に皺を寄せていて表情が硬い。
 成程、鬼をビビらせるとは犬神使いというヤツも大したものだと、十吾は暢気に感心することしか出来無かった。
 相手の能力や力量は未知数と言えど、こんなに強力な妖力を垂れ流しているような奴が想定より弱い訳が無い。
 岸上十吾という男はヤンチャそうな格好と立派な体躯を持ちながらも平和主義と非暴力をモットーとしている。
 特に相手の力量が上と見れば、その傾向が顕著に表れる。
 兵は詭道なりなんて言ったりもするが、いきなり襲い掛かるのは紳士的じゃない。
 平和的に話し合いで解決出来るというなら、それ以上の最良の選択は無いだろう。
「お前、犬神使いだな? ちょっと聞きたいことがある……」
 十吾は何の躊躇も無く犬神使いの前に立った。
 気圧されるような威圧感を全身に受けつつも、颯爽と肩で風を切って歩み寄る様は実に格好の良いものであった。
 ただ、十吾の肝が太いのか、それとも単に何も考えていないのかは判りかねる。
「……」
 犬神使いは何も答えない。
 ただ、十吾の方を見てニッと笑った。
 おぉ、これは相手に話し合う意思があるのだと思い、十吾の表情が緩む。
「どけっ!」
「うおっ!?」
 いきなりゾンビ姫が十吾の襟首を掴んで引っ張った。
 そのせいで十吾はバランスを崩して転びそうになる。
ヒュン……
 素早く通った何かが鼻先をかすめたように思った。
「とっと……」
 数歩後ろに下がっただけで、どうにか不様に尻餅をつくことは免れた。
ガキイイイィィィンッ!
 硬い物がぶつかり合う音が響く。
 見ればゾンビ姫が二回目の斬撃を短刀でもって受け止めているではないか。
 相手は毛むくじゃらの逞しい体躯をした化物。
 鼻の長さと大きく裂けた口、そしてピンッと立った耳をみればまさに犬の顔。
 今まさにゾンビ姫と鍔迫り合いの状態にある相手こそ犬神なのだと気付く。
 鋭い爪の生えた手を打ち下ろす様は実に凶悪で恐ろしい。
 十吾は今度こそ尻餅をついてしまいそうになっていた。

 唐人街で、死霊術師の岸上十吾と犬神使いの物部実臣が偶然出会うなんことがある筈が無い。
 運命の神様がいくら物好きだったとしても、こんな下手なシナリオは描かないだろう。
 これもまた氷澄絹翁が己が野望の為に描いた悪魔のシナリオのひとつである。
 実臣はともかくとして、岸上十吾の行動を操ることだって決して難しい話では無い。
 アンデッド達が犬神を探し回っているという話は噂になっていたし、その大元が当代藤奈龍元であり手足になって動いていたのが死霊術師岸上十吾であるという情報も掴んでいた。
 ならば、彼等の信頼するところに犬神の情報を流せば、後は絹翁の思い描いたままに動いてくれることになる。
 そんな馬鹿なと思うところではあるが、やはり黒川学園がひた隠しにする吉岡杜若襲撃事件に犬神が関与した事実を付け加えたことがかなり効果的だった。
 ともあれ死霊術師と犬神使いの対戦はかなりの好カード。
 騒ぎと呼ぶには充分である。
 もちろん、そんな絹翁の思惑など露知らずで当人達は戦いを繰り広げる。
「アンタ、ちょっと安い防腐剤の使い過ぎじゃない……? そんな肉食べたら、デリケートな私の胃袋が可哀想だと思わないの……?」
 茶色い毛並みの犬神がタク。
 性別はメスである。
「ケダモノめが……。わらわを食そうとは百年早いわっ!」
 ゾンビ姫をタクが爪で繰り出す斬撃を受け止めたはいいが、力はタクの方が強い。
 その体勢のまま腕の力だけで耐え続けるのにも限度がある。
 ゾンビ姫は耐えつつも、ほんのちょっとだけ体を沈めて反動とし、一気に力を放出した。
「何っ!?」
 タクが押さえ込もうとするのをゾンビ姫が一気に押し返した形となる。
 腕を弾かれ、思わず後退る。
「そっちの健康に悪そうなヤツはタクに任せて……。俺はこっちの姉ちゃんを頂くことにしようかねぇ……」
 実臣がもう一体の犬神を顕現させる。
 こっちは黒い毛並みの犬神ヨキ。
 性別はオスである。
 ヨキもまたタク同様に二メートルはあろうかという立派な体躯。
 愛梨の前に立ちはだかると、獲物に襲い掛からんとする肉食獣そのものに見える。
「やめておいた方がいいですよ……。こう見えて、私結構硬いですから……」
 そう言った途端に愛梨の身体がみるみる変化する。
 体がムクムク大きくなり、手足はまるで丸太のように太く、先程のまでの華奢な印象は消え失せて全体のシルエットはまるで岩のよう。
 口は大きく裂けて鋭い牙が覗き、頭には二本の角、目は怪しい色に爛々と輝いている。 いかつくて凶悪な姿。
 見た目の迫力だけで言えば犬神にも勝るとも劣らない。
「見掛けでビビらそうたってな……。あがっ!?」
 ヨキは怯むことなく牙を突き立てんと襲い掛かった。
 だが、まるで金属にでも噛み付いたかの如く牙が通らない。
 もしかしたら、彼女の腕の筋肉は金属のワイヤーで編まれているのではないかと思った。
「うがあああぁぁぁっ!」
 獣でもすくみ上るであろう咆哮と共に、腕に噛り付いたままのヨキを愛梨は思いっ切り力任せに振り払った。
 何とヨキの巨体が宙を舞う。
「ケケケッ……。こいつぁ面白ぇや……」
 ヨキはまるで猫みたいに空中でクルリとバランスを取って着地する。
 とにかく、牙の通らない頑丈さと自分を投げ飛ばす腕力は理解した。
 決して容易に勝てる相手とは思わないが、先日自分をコテンパンにされたあの観崎七生と戦うことを思えばまだこちらの方がやり易い。
(派手に暴れてやろうじゃねぇか……)
 戦いを長引かせて騒ぎを大きくすることこそがこちらの狙い。
 見ればタクもチョコマカ動く相手に中々よく戦っているではないか。
「ケケッ……」
 何ともやりがいのある仕事に思わず笑いが込み上げてきた。

(続く)

※禁無断転載

※この作品はフィクションです

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まさか藤奈五家と呼ばれる術者の中で、
こうも岸上十吾の出番が多くなるとは……。

そこそこ弱くて多少は可愛げのある性格なので、
使い易いってことなんでしょうね。

ちなみに外伝も含めると本当に5人居るので
お暇な時にでも確認してみて下さい。

今作には4人登場してますが、
5人目の三神美伽は時系列の問題で
登場させられないのが実に残念。
黒羽と美伽の派手な激突は書きたかったなぁ。

本当は物部実臣と星原光紀を戦わせる
という展開も考えておりました。
犬神使いと猿の式神を扱う星原光紀で
犬猿対決なんて面白いと思います。
ただ、ここでこんなこと書いてるってことは
今後の展開では、その機会はもう無いのかなぁと……。

ついに行動を起こした氷澄絹翁。
白川瑠奈が危惧するように何も考えない暴挙か?
それとも、誰もが驚くような奇想天外な手段で
霧丘家から実権を奪い取るのか?
誰か、本当のところを私に教えて下さい。

次回28話は皆さんの忘れ去った頃を
見計らってからの公開予定。
気長にお待ち下さい。

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また来週。
ごきげんよう。

鉄道楽日記 | 2017-10-21(Sat) 10:51:10 | トラックバック(-) | コメント(-)

鉄道楽日記382

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更新予定日は毎週土曜日。
おいでませ。

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中二病では無い!
中二魂だ!

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君たちは「BS11」で「喰霊ー零ー」が
再放送されているのを知っているか?

岐阜に住んでる「喰霊」好きのあの方が
署名嘆願の結果、放送局が熱意に応じたのだと
私は勝手に思うことにした。

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何と今期は「BS11」で「喰霊ー零ー」が放送されるのだ。

もちろん、新規に制作された訳ではなく、
いわゆる再放送ってやつだ。

何故、この時期に……?

もしや、先輩方が提唱する
「少女がポン刀振り回して妖怪退治する」
という作風が世間で見直されつつあるのか?

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ミニSFCのスパⅡは原作よりもキャラが大きい気がする。

いや、原作の方が何だか見にくいなと思ってたので、
これが変更の結果であるならありがたい。

「原作を忠実に再現したものではありません」
という謳い文句がパッケージにも書かれていたので、
そういった微調整を探すのもアリかもな。

ただ、収録本数は20+1本だけど、
やったことないソフトも結構あったりする。
なのにマリオとロックマンから始めるあたり、
もう冒険出来無いお年頃なのねと感じる。

ちなみに、処理落ちしない超魔界村など
超魔界村ではないと思う。

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そうだったのかっ!
今月の月間ヒーローズを読んでて、大変なことに気付いたぜ。
「キリングバイツ」と「けものフレンズ」は違うものだったのか。
こりゃ紛らわしいから勘違いする訳だぜ……。

「けものフレンズ」=人間のような姿をした動物たちが登場するお話

「キリングバイツ」=動物のような姿をした変態たちの登場するお話

ふう、この違いを見抜くにゃ素人には厳しいぜ。

そんなキリングバイツもアニメ化するそうですね。
こちらはCGで制作される訳では無いようで残念です。

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今日は会社の全体会ってのがあった。、
出勤扱いだし、一応は枯れ木も山の賑わいに
徹して目立たないように心掛けて行って来た。

名駅のセントラルタワーの中にあるホテル。
こんなブルジョワな空間に足を踏み入れるたぁ緊張するぜ。

何か例年と違って、創設50周年ってことで
コース料理が出て来たんですよ。
何かの冗談かと思ったら本当だったので驚いた。

・しめ鯖のテリーヌ

・タマネギのクリームスープ

・白身魚のフライ?

・フィレステーキ

・ブルーベリーのババロア

・食後のコーヒー

メニュー表は貰ってないんで
俺の見た感じで書いてます。
あれだね。
結婚式の披露宴とかで食べさせて貰えるような
感じの料理でした。

あぁ、料理美味しいし金掛かってるわぁ……。

でもまぁ、細かい話を抜けば、会社が奢ってくれて
ドンチャン騒ぎしてきたんだから有難い話だろうねぇ。

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201710140001

東山線の名古屋駅近くを通るとこんなものが……。
あぁ、今日が封切なのね。

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201710140002

腹いっぱいで酔ってて気持ち悪いけど、
どうしても食べてみたかったんで
「肉そばけいすけ」へ行って来た。

行かなきゃいいのにと思うけど、
意外と名古屋に出る機会が無いので
無謀と思いつつも突撃してきた。

肉そばをメインとしているだけあって
チャーシューが美味い。
醤油味もショウガが効いてる俺好み。
そして、噛み応えのある太麺。

結局、麺は半分くらい残してしまったが、
体調が万全な時に再訪したいと思いました。

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また来週。
ごきげんよう。

鉄道楽日記 | 2017-10-14(Sat) 20:09:42 | トラックバック(-) | コメント(-)

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